アスク試験田における酒造好適米品種の玄米品質と気温との関係(3)

3 出穂後気温と心白粒歩合との関係
出穂後気温と心白率.jpg 酒造好適米の重要な玄米形質である心白率(サタケ穀粒判別器醸造用による整粒に対する心白粒の割合)は、雪女神以外の各品種では出穂後の各期間の気温と2次曲線の関係が認められた。出穂後20日間の平均気温との関係では、羽州誉、龍の落とし子が26.5℃まで、出羽の里は25℃までは高くなる関係がみられた。雪女神は直線関係を示しているが点の散らばりが団子状のためその関係は判然としない。
 出羽燦々は出穂後21~30日目の平均気温との関係が最も明瞭で26℃にピークがみられる。美山錦、山酒4号、酒未来は出穂後30日間の平均気温との関係が明瞭で、3品種とも26.5℃にピークを持つという関係が認められた。
 これまでアスク試験田で調査した結果では(平17~令4:静岡穀粒判別器による)、出穂後20日間の平均気温と心白発現率は早生、中生とも24~27℃の範囲では正の相関(早生群r=0.88 中生群r=0.66)が認められている。
 高温側で心白率が低下し、特に大きな心白が入る特性を持つ出羽の里で、その関係が明瞭なのは次回に報告する心白未熟粒が関連するためと考えられる。
 すなわち、高温影響によって胚乳内のデンプンの充実が劣り、白色部分が大きくなった粒は心白未熟粒となるため、上図の関係を示したのでないか。 

2025年8月 1日 13:55