酒造好適米品種の種子調製
冠雪の月山を眺望(11月 10日、山形市郊外にて)
小春日和の10日、山形市郊外からは中腹まで冠雪した月山を眺望することができました。初秋の陽気から一気に晩秋の節を迎えました。
さて、この時期、冬到来の寒さをを肌に感じながらの作業が酒造好適米品種の種子調製作業です。アスクが扱っている酒造好適米品種は「羽州誉」、「龍の落とし子」、「山酒4号(玉苗)」、「酒未来」、「改良信交」、「ASK愛山」、「酒の華」など、実に多品種です。これら品種の種子生産を一手に担っているのが「この指とまれ」の山口泰弘、大毅、平吹正直さんです。種子生産を手掛けて20年になります。
種子調製施設は彼らの創意工夫によって、200~600kgのもみを持ち上げるフォ-クリフト、脱芒機(もみの芒、枝梗、わらくずなどを
取り除く)、回転型選別機(2.2mm網)、昇降機、秤、袋詰めの一連の作業機をつなぎ合わせた独自のもので、来年用の生産者種子7000kgの調製を4日ほどかけて行います。
写真左は、各品種の基になる種子(原々種)の調製です。社員がアスク試験田に一本ずつ手植えした苗を育て、刈り取り、乾燥・脱穀した10kgほどのもみを脱芒機(だつぼうくん)で調製します。
原々種種子は令和7年度原種生産用に、そして原種種子は生産者に配布します。高品質の酒米生産は厳正な種子生産から、20年間変わることなく取り組む山口、平吹さんの姿勢にには脱帽です。
2024年11月12日 10:21