令6年山形県産酒造好適米品種の品質
農林水産省は10月29日、2024年産米の9月末時点の
農産物検査結果を発表、県産ブランド米「雪若丸」の一等米比率が98.1%と全国トップになるなど昨年産を大きく上回っています。
酒造好適米品種の等級も同様に高く、いずれの品種も昨年を上回っています(上図)。
アスク試験田産の酒造好適米品種の品質調査結果が右図です。白棒が令6年、緑が令5年、黄が平年です。図は玄米千粒重は平年並み、整粒歩合は昨年を上回るものの平年よりは低下、タンパク質含有量はやや高めなことを示しています。整粒歩合が平年より低かったのは、登熟期間の高温の影響で心白未熟粒(サタケ穀粒判別器)が多かったためと考えられます。
以上から、令和6年の試験田産酒造好適米品種の品質は総じて平年よりやや不良とみています。
現在、アスクの品質調査室には酒米産地や蔵元からサンプルが運び込まれ、これから一冬は調査に追われます。
2024年10月31日 11:51