酒造好適米の胴割れ粒発生を防ごう
刈り取り適期を迎えた9月中旬から降雨が続き、刈遅れによる品質低下が懸念されます。酒造好適米品種は刈遅れによって
胴割れ粒が発生しやすいのでとくに注意が必要です。
酒米は高度精白するので、胴割れ粒は砕米になりやすく精米歩留まりや精米品質を低下させるため、蔵元からは胴割れ粒はもっとも嫌われます。
下図に示したように、酒造好適米品種「雪女神」では、出穂後の日積算気温で1000℃から胴割れ粒の発生が急激に高まることがわかります。県内の酒造好適米品種の出穂期は8月1~5日であることから、9月20日までの積算気温は山形、酒田で1200℃、新庄、高畠で1100℃に達し、刈り取り適期を過ぎています。
9月24日からは天候が回復すると予報されていますので、刈り取りを急ぎましょう。ただし、乾燥は急がずに。
2024年9月24日 11:24