"中干し"は地球温暖化対策!

 山形県内の田んぼは一斉に"中干し"に入っています。中干しは、田んぼの水を落として田面に亀裂が入る程度まで乾かす作業で、有効分げつ(穂になる分げつ)決定期頃から最高分げつ期までの無効分げつ期間を中心に行います(6月25日~7月10日ころ)。
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 湛水中の田んぼ      中干しの田んぼ
 中干しによって、土壌中に酸素が供給され、根腐れの原因となる硫化水素や有機酸などの有害物質の生成が抑制されます。また、土壌中のアンモニア態窒素が硝酸態窒素になり、窒素ガスとなって脱窒されるため、窒素の過剰吸収を抑える効果があります。この結果、無効分げつの発生が抑えられ、葉や茎はガッチリし丈夫な稲体になります。また、受光体勢がよくなり登熟を高め、品質・食味も向上します。のみならず、田んぼが固く締まるので、コンバインによる刈り取り作業の効率を高めるなど、中干しは米作りにとって、一石何鳥の優れものなのです。
 今、優れもの中干しには地球温暖化対策としても効果があることが注目されています(農水省のホームぺ-ジより引用)。
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中干の効果.jpg (注)中干しの効果については、上述と異なる説もあります(イネの生理と栽培 農文協)。中干しによって土中に酸素が入ることで、酸素を好む微生物が増え、有機物を分解しアンモニア態窒素を作るために、中干し前より肥料分が増えることもある。また、アンモニアが硝酸に変わるのは簡単なものでなく、中干し程度の日数ではその量はわずか。

2024年7月 2日 09:42