村山産業高校生来社 酒米品質を学ぶ

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河合社長、激励のあいさつ  品質調査法を熱心にメモ
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 慣れぬ手つきで粒数を数える 酒米の精米工場を見学
 山形県立村山産業高校は農工商一体となった高校ですが、なかでも農業関係では1900年(明33)に創立、120数年を誇り、幾多の人材を輩出している伝統校です。2月21日、農業経営科の生徒9名が来社し、酒造好適米品種「山酒4号(玉苗)」についての研修をしました。
 県内で作付けされている「山酒4号(玉苗)」は、村山農業高校の生徒と先生が1983年(昭58)に育成した品種です。生徒たちが校内の実習田で代々引き継ぎ育んできた山酒4号の品質を生産者(河北酒米研究会)のものと比べ評価してみよう、そして、酒米への知識をさらに深めたい。
 アスクの品質調査室で担当者から手ほどきを受けながら、酒米品質のうち、粒の数を数え「玄米千粒重」を、穀粒判別器で「整粒歩合」、「心白率」、「胴割れ粒歩合」、玄米形状「長さ・幅・厚さ」を、近赤外分光光度計(FOSS社)でタンパク質含有量を測定しました。   その結果、タンパク含有量は7%、千粒重が25.8gで、千粒重が生産者の26.3gより小さいことがわかりました。なぜ、小さいのか。担当者からは、千粒重、タンパクなどを調査することで、そのデータから栽培経歴を推察できること、高品質のための栽培法の改善まで解析できることなどを熱心にメモしていました。
 農業ほどやりがいがあり、面白いものはない!、弊社河合の熱い激励の言葉を背に、社員の見送りを受け、みぞれ降る社を後にしました。"未来にあふれた諸君たちの健闘を祈る"。
      

2024年2月22日 09:23