"ゆびきりげんまん"猛暑下での酒米づくり

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挨拶するゆびきりげんまん指村会長(左)、アスク河合社長(右)
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 二十四節気の大雪を過ぎたのに10月に逆戻りしたかのような9日、新庄市JAおいしいもがみ酒米研究会ゆびきりげんまん(指村貞芳会長)、JA関係者20名が弊社に集い研修会を開きました。
 ゆびきりげんまんは、新庄市泉田、萩野、昭和地区の酒米生産者で結成したグル-プで15年目になります。グル-プは酒造好適米品種"出羽燦々、雪女神、出羽の里、美山錦、酒未来、山酒4号(玉苗)、羽州誉を栽培しています。昨年の県酒米コンテストでは雪女神の部で県知事賞、本年も上位入賞が期待されています。
 また、12月5日には優れた経営を実践している生産者や団体をたたえる県アグリベスト賞では、酒米生産への取り組みが高い評価を受け東北農政局長賞を受賞しました。県内の酒米生産者グル-プではもっとも輝いていると言って良いでしょう。
 研修では、弊社河合が酒米を巡る情勢を、引き続いて谷藤が本年産酒米の品質調査結果を発表しました。上の表に示したように、いずれの品種とも、心白未熟粒の発生が多く、整粒歩合が大きく低下し、雪女神では千粒重が1~2g低下しました。
 グル-プは7月中旬に青田を巡回、適期・適量の施肥診断、猛暑に対応した地下水の夜間灌漑などの対応策を講じましたが、あの猛暑には勝てなかったようです。研修終了後、盃を交わしながら次年度に向け、さらなる向上を誓い合ったことは言うまでもありません。

2023年12月 9日 15:47