「山酒4号(玉苗)」、5年産 の品質を語り合う

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酒米の状況を報告する弊社桜井専務、席向かいが奥山会長
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 14日、酒造好適米品種「山酒4号(玉苗)」の生産者グル-プ(河北酒米研究会 奥山喜男会長)、研究会を支援する山崎商事、山米商事、そしてアスク社員が集い、本年産の山酒4号(玉苗)の出来栄えを語り合いました。
 山酒4号(玉苗)は、地元村山農業高校(旧)の生徒らが、金紋錦と山田錦を交配・育成し、昭和58年に誕生した酒造好適米品種です。奥山会長らが27年間にわたって造り続けてきました。本品種の使用蔵は、県内が秀峰酒造蔵、新藤酒造店、富士酒造、酒田酒造の4蔵、県外が宮泉酒造(福島)、峰之白梅(新潟)、牧野酒造(群馬)、田村酒造(東京)、寒菊酒造(千葉)、松岡酒造(埼玉)、富久千代酒造(佐賀)の7蔵です。
 さて、本年産の品質、上図に示したように、玄米千粒重(平均26.3g)と玄米タンパク含有量(同7.1%)は並みでしたが、整粒歩合37.7%と低下しました。心白未熟粒が増加したためです。山酒4号(玉苗)の玄米品質は、心白が大きく、腹側に流れやすい特性があります。この特性が猛暑によって助長され、乳白状を呈する粒が多く発生しました。生産者は本品種の特性を熟知し、刈り取り直前までの潅水、適期刈り取りをするなどの対応しましたが、猛暑には勝てなかったとのこと。来年への意を新たにしたことはもちろんです。

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2023年12月18日 09:52