"龍の落とし子"など、酒造好適米品種の種子調製作業

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IMG_20231117_092930.jpg 夏から一気に晩秋の節を迎えていますが、この時期、寒さを肌に感じながら始まるのが、アスク試験田と種子田で収穫した酒造好適米品種の種子調製作業です。
 アスクが扱っている酒造好適米品種は「羽州誉」、「龍の落とし子」、「山酒4号(玉苗)」、「酒未来」、「改良信交」、「ASK愛山」、「酒の華」、「キヨニシキ」、「雪化粧」、「はなの舞」と実に多品種です。
 これら品種の種子生産を一手に担っているのが「この指とまれ」の山口泰弘、平吹正直さん、そして新たに山口大毅君(泰弘さんの御子息)が加わりました。種子生産を手掛けて19年目です。創意工夫した種子調製の施設は、200~600kgのもみを持ち上げるフォークリフト、脱芒機(もみの芒、枝梗、ワラくずを取り除く)、回転型選別機(2.2mm網で充実したもみを選別)、昇降機、秤、袋詰めの一連の作業機をつなぎ合わせた独自のもの(写真左)。来年用の種子7000kgの調製を4日ほどかけて行います。もちろん、一品種の作業が終えるごとに丁寧な掃除は欠かせません。
 写真左は、各品種の基になる原々種子の調製です。社員がアスク試験田に一本ずつ植えた苗を育て、手刈り、脱穀した10kgほどのもみを脱芒機(だつぼうくん)で丁寧に調製します。
 原々種種子は令和6年用原種生産用に、原種種子は生産者に配布します。高品質の酒米生産は厳正な種子生産から、19年間変わることないアスクの酒米生産に対する姿勢です。

2023年11月20日 09:43