ようやく秋の訪れ
猛暑襲来はようやく一段落し秋の訪れを感じるようになりました。7～9月の平均気温は山形気象台が1889年に観測を開始して以来、7月が26.0℃で史上4位、8月が28.7℃で1位、そして9月が24.4℃で同じく1位を記録しました。
イネが出穂し稔る8月、刈り取りに入る9月中旬、この時期の高温は品質に大きく影響します。収穫最盛期になっている現場からは品質低下の声が上がっています。特に酒造好適米品種の品質は、大粒で粒の中心部の鮮明な心白が決め手ですが、暑さの影響とみられる充実不足による小粒化、乳白状、腹白状の心白粒が目立ちます。
猛暑への対策は、何といっても高温耐性品種の作付けです。「つや姫」・「雪若丸」は高温に強い特性を持ち、今年の暑さにも持ちこたえているようです。一方、酒造好適米品種「出羽燦々」、「雪女神」は高温耐性を持ち合わせてはいません。高温に強い新たな酒造好適米品種の開発が待たれます。
2023年10月 3日 11:11
