アスク試験田の生育概況(8月20日)

8月気象png.pngDSC_1914.JPG DSC_1915.JPG
酒造好適米品種「羽州誉」 猛暑の中での生育調査
成熟期調査.png気温と等級.jpg 20日過ぎたのに秋の気配は全く感じられません。とにかく暑い。下旬も最高気温35℃、最低気温24℃で推移すると予報されていますので、8月の暑さはおそらく、観測史上最高を記録するでないか。
 この暑さで、試験田の稲穂は一気に黄色味を増しています。試験田の生育の概況は、稈長は並み~やや短、穂数は対平年比早生82%、中生85%で、ともに少ない結果でした。
 さて、平20年から令4年までの出穂後25日間の平均気温(山形市)とうるち玄米一等米比率(山形県全体)との関係を見てみました。それによると、上図に示したように、平均気温が26℃以上と高い産年の一等米比率は低下する傾向がみられ、とくに気温がもっとも高かった(27.8℃)平22年産の一等米比率は76%と著しく低下しています。本年も27~28℃になるのでないかと予測されます。品質低下を防ぐ手立ては水管理です。例年ならそろそろ落水期に入りますが、ここはもうも少し待って暑さ対策をしましょう。
(注:出穂後20日間の平均気温が26℃以上になると白未熟粒が発生し、品質が著しく低下することが実験等から明らかになっています。なお、平成22年にデビュ-したつや姫は一等米比率が98.3%と高く、本品種は高温に強いのでないか、その特性が注目されました。)
 


2023年8月22日 11:05