"ゆびきりげんまん"、穂肥診断

DSC_1870 - コピー.JPG    青田巡回した"ゆびきりげんまん"(鳥海山は後方雲の中)
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軽トラを連ねての生育調査 巡回を終え、講評を聞く

 JAおいしいもがみ酒米研究会(新庄市 代表指村貞芳さん)が7日、恒例の青田巡回を行いましたメンバー26名、JA、アスクの総勢30名ほどが軽トラを連ね、酒造好適米「出羽燦々」、「雪女神」、「出羽の里」、「酒未来」、「美山錦」、そして本年から新たに「山酒4号(玉苗)」、「羽州誉」の田んぼを9時から16時まで43か所のすべてを巡回しました。かなりの強行にもかかわらず、メンバ-はお互いの田んぼの穂肥(出穂前20日ころの追肥)診断をし合いました。
 田んぼは作溝・中干しに入っており、梅雨空の下で草丈、茎数、葉色の測定、幼穂の確認をし、穂肥の時期、量の診断をします。出羽燦々(9か所)の草丈は平均55cmで指標値64cmより短め、茎数は並みの410本/㎡、葉色値も並みの38、雪女神(11か所)はそれぞれ55cm(54)、529本(510)、35(35)で指標値並みでした。これらの結果から、穂肥量は例年通りN成分で1.5kg/10aとし、時期は10日前後と診断しました。
 "ゆびきりげんまん"が酒米づくりを手掛けて14年目、メンバーは山形県優良酒米コンテストで毎年受賞するなど、その品質は蔵元から注目されています。青田と子供はほめられぬ、との諺がありますが、メンバ-の青田一枚一枚には品質向上へのこれまでの着実な歩みが見て取れる、そんな思いを強くした一日でした。その夜、久しぶりの懇親会が盛り上がったのは言うまでもありません。

2023年7月10日 12:23