酒造好適米品種"ASK愛山"の原々種を植える
棚田広がる酒米の産地兵庫県三木市吉川町上中
ASK愛山の原々種の苗を1本ずつ植える
兵庫県三市市吉川町は全国の蔵元から知られた酒米の里です。棚田には田植えを終えたばかりの酒造好適米山田錦、愛山が梅雨空の下に広がり、ササユリの可憐な花が私たちを迎えています。
6月15日、恒例になっているアスク社員が棚田の一角、谷郷昇さんの田んぼで"ASK愛山"の原々種(元種)の苗を植えました。
"ASK愛山"は、弊社が平成7年(1995)から独自に育て上げてきた"幻の酒米"です。山田錦、雄町の血を引き、芳醇な酒を醸すことで、著名な蔵元から注目されています。
社内で20日ほどかけて育てた苗をアイスボックスに入れ、新幹線を乗り継いで6時間余り、田植えは1時間ほどで終了。順調に育てば、10月半ばには刈り取りを迎えるでしょう。
"ASK愛山"は山形で栽培すると、出穂期は9月近くと遅く、十分に稔ることができません。そこは適地適作、"ASK愛山"が育成された地兵庫県で栽培し、その優れた酒米特性を退化させずに厳正な種子を生産する、弊社がこだわる酒米生産の基本的な姿勢でもあります。
2023年6月19日 09:54