酒米品質のさらなる向上をめざして

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 寒さも一段落した1月31日、置賜管内酒米研究会(会長 島津和彦氏)の合同研修会が高畠町JA山形おきたまたかはた支店で開催されました。
 研修会には、置賜管内の生産者、蔵元、JA、県などの関係者50名が参加しました。研修会では、弊社技術顧問谷藤が「良質酒米生産に向けた栽培技術のポイント」の演題で講演。その主な内容は、本ブログで連載していますのでご覧ください。講演では、ポイントの第1は大粒の酒米生産にあること、それには、玄米調製の篩目を2.1mmとし、従来の2.0mmに対する減収率を抑えるため、①もみ殻サイズを大きくすること、それには適期・適量の穂肥、ケイサン資材の施用、そして中山間地帯では穂孕期間の低温に注意すること、②平野部では水管理など、出穂後20日間の高温対策など、要するに、米づくりの基本技術の積み重ねにあることが強調されました。
 また、高畠町酒米研究会の阿部正彦氏が酒米栽培の事例を発表し、①ケイサン資材の施用、②穂肥の適正、③作溝、出穂以降の水管理、④秋耕によるワラの腐熟促進が品質向上のポイントと述べています。
 研修会はコロナ下で中止されていたため、管内生産者の皆さんが久しぶりに顔を合わせ、今年の酒米づくりへの意気込みを語っていました。 

 

2023年2月 2日 09:33