"ゆびきりげんまん"、品質向上に向け"緊褌一番"

IMG_5877.jpg IMG_5890.jpg
弊社に集ったゆびきりげんまんグル-プ
yubikiri無題.jpg ゆびきり(1).jpg

 暦は二十四節気の大雪を過ぎたのに、山形は雪景色というより、雨模様のどんよりとした天気が続いています。12月10日、悪天候の中、新庄市JAおいしいもがみ酒米研究会ゆびきりげんまん(指村貞芳会長)、JA関係者20名が弊社に集い研修会を開催しました。
 ゆびきりげんまんは、新庄市泉田、萩野、昭和地区の酒米生産者15人が結成し14年目になります。グル-プは酒造好適米品種"出羽燦々"、"雪女神"、"出羽の里"、"美山錦"、"酒未来"を栽培し、昨年の県酒米コンテストでは知事賞などの上位入賞を独占するなど、県内の酒米生産者ではもっとも輝いている、と言って良いでしょう。
 研修では、弊社河合が酒米を巡る情勢を、引き続いて谷藤が「良質酒米生産に向けた栽培技術のポイント」の講演を、そして本年の作柄を振り返りました。
 さて、本年の品質はどうだったでしょうか。上の図表に示したように、"出羽燦々"の千粒重は生産者平均で過去最大の大きさ、玄米タンパク質含有率は過去最低の低さ、"雪女神"も同様の傾向でした。すばらしい出来栄えです。高品質の要因の一つに7月下旬の多照が、適期に施用した穂肥の効果を高め"もみ殻"を大きく形成した"のでないかと推察しています。本ブログで紹介していますが、グル-プは7月8日に青田巡回し、穂肥の時期・量の診断を行っています。この青田巡回は14年間休むことなく続けられています。昨年に引き続いての本年の高品質も、こうした弛まないグル-プの地道な取り組みがあるからなのです。まさに、"天の恵みと技"というところでしょうか。
 研修終了後、"緊褌一番"さらなる向上を誓い合ったことはもちろんです。
 
 

 

2022年12月12日 10:03