令4年産酒造好適米品種「山酒4号(玉苗)」の出来栄え

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秀峰酒造場「大吟醸山酒4号(玉苗)」で乾杯
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 12日、酒造好適米「山酒4号(玉苗)」の生産者グループ(河北酒米研究会 奥山喜男会長)、研究会を支援する山崎商事、山米商事、そしてアスクが 集い、本年産の山酒4号(玉苗)の作柄・品質を語り合いました。
 山酒4号(玉苗)は、地元村山農業高校(旧)の生徒らが金紋錦と山田錦を交配・育成し、昭和58年に誕生した酒造好適米品種です。爾来、アスク、山崎商事の支援の下で、奥山会長らが27年間にわたって作り続けてきました。本年産は本研究会を中心に80トン(10月31日現在の検査数量)の生産量、1等米比率90%となっています。使用蔵は県内が秀峰酒造場、新藤酒造など4蔵、県外は富久千代酒造(佐賀県)など7蔵です。
 さて、本年産の品質は上図に示したように、玄米千粒重は27.8g(生産者平均)で大きく、タンパク質含有率は6.9%と低く、平成18年からの調査で1~2番目の良好な値です。整粒歩合は68%のやや良。品質は昨年産に引き続いて良好と言えるでしょう。
 その要因は、生産者が本品種の特性を熟知していることに加え、出穂後の気象が日照はやや少なかったものの気温が高く経過しなかったと推察しています。
 「山酒4号(玉苗)大吟醸(秀峰酒造場)」の馥郁とした香りを味わいながら来年の酒米づくりに意を新たにした集いでした。
 
           

2022年12月14日 09:30