酒造好適米品種、来年用の種子調製作業


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原種子(左)、原々種子(右)の調製作業

 今日は二十四節気の小雪 、冬の訪れを告げていますが、山形市郊外の龍山や西蔵王の雪景色は遅れているようです。例年初雪が舞うこの時期に始まるのがアスク試験田や種子田で収穫した酒造酒造好適米品種の種子調製作業です。
 アスクが扱っている酒造好適米品種は「羽州誉」、「龍の落とし子」、「山酒4号(玉苗)」、「酒未来」、「改良信交」、「ASK愛山」、「酒の華」、そして「キヨニシキ」、「雪化粧」、「はなの舞」など、実に多品種です。
 これらの種子生産を一手に担っているのが「この指とまれ」の山口泰弘、平吹正直さんです。種子生産を手掛けて18年目です。二人が創意工夫した種子調製の施設は、フォークリフト、脱芒機(もみの芒、枝梗、ワラくずを取りのぞく)、回転型選別機(2.2mm網で充実したもみを選別)、昇降機、秤、袋詰めの一連の作業機をつなぎ合わせた独自のもの(写真左)。本年産は7000kgの種子を調製、その種子は令和5年産用として、生産者の下に配布されます。もちろん、一品種の作業が終えるごとに丁寧な掃除は欠かせません。作業は4日ほど続きます。
 写真左の施設は原々種子の調製です。社員が一本づつ植えた苗を育て、手刈り、脱穀したもみを精選します。原々種子は、令和5年の原種生産用で、山口、平吹さんに配布されます。20221108144252 - コピー.JPG
 さて、本ブログでたびたび取り上げています幻の酒米「ASK愛山」
の種子生産についても紹介しましょう。「ASK愛山」は晩生のため山形での栽培は無理です。生まれ故郷の兵庫県三木市吉川を中心に作付けされています。そのもとになる種子、原々種の生産はアスク社員が吉川の田んぼまで出かけ、苗を一本ずつ手植えし、刈り取りし、刈り取った稲株は山形へ運び脱穀・精選します。原々種子は翌年兵庫県加東市の岸本さんに送り、原種として栽培されます。写真右は加東市の岸本さん夫妻が小春日和の日に10月に刈り取った原種子のもみの調製作業を行っているところを撮ったものです(令4年11月8日)。フォークリフトで釣り上げたフレコンに入っているもみは脱芒機(だつぼうくん)で調製、さらにひと手間かけて唐箕選し袋詰めします。精選した種子は吉川の生産者へと配布されます。
 高品質の酒米生産の基は厳正な種子生産にある。山形、兵庫県の酒米生産者が創意工夫を凝らした施設の規模に大小はあっても、ほぼ同様の方法で地道な種子生産を行っていることの紹介まで。 

2022年11月22日 11:38