作溝・中干し作業始まる

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試験田・羽州誉の作溝をする平吹さん
 6月上旬の低温・日照不足、一転して下旬に入ってからの高気温、昨日からの記録的な降雨、目まぐるしく変わる梅雨時の天気に翻弄されながらも、試験田の酒造好適米品種の生育は茎数が増え、葉色も濃さを増してきました。
 晴れ間を待って、この指とまれの平吹、山口さんは例年より数日遅れの作溝作業に入りました。田んぼの水をいったん落とし溝を掘るのが"作溝"です(写真上)。その後、田んぼは小ヒビがが入るくらいに10日間ほど乾かします。"中干し"です。中干しで、稲体は黄色味を帯びて硬く締まり、根は深く伸びます。
 作溝・中干しは稲の生育を健全に育てるだけではありません。9月の刈り取り時にも田んぼが良く乾き、コンバインの走行に効力を発揮します。「転ばぬ先の杖」、「濡れる先の傘」、作溝は"失敗しないように、前もって用心しておく"の諺が良く当てはめる米づくりの作業です。

2022年6月28日 11:52