芒種の県内冷え込む

芒.jpg 6月6日は二十四節気のひとつ「芒種」。稲や麦など穂先に、芒(のぎ)と呼ばれるとげがある植物のタネをまく季節とされていました。現在の芒種は田植えも終了し、梅雨の節を迎えようとしています。今日は雨が降り続き、4月半ばころの気温に逆戻りです。
 さて、稲の芒はもみの外頴の先端が細長く伸びたもので、自然環境の下では鳥害による食害から種子を保護する役割、動物の毛にからまって遠くまで種子を運ぶ役割があると言われています。このため、野生イネや昔の稲では先端に長い芒が見られます。
 酒米「山田錦」と人気を分ける「雄町」、慶応2年(一説には安政6年)に誕生したとされる雄町には長い芒があるのが特徴です。出穂間もない穂は長く白い芒に覆われます。面白いことに、現在の栽培稲品種の多くは無芒か、まれにある程度です。芒は播種や収穫の邪魔になるため、栽培化の過程で選抜・除去されたからだと考えられています。
 中国で紀元前5世紀~紀元前2世紀に考案されたという二十四節気、芒種を過ぎる21日には夏至、7月7日は小暑、稲の生長も夏に向かってぐんぐん進みます。
 
 

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2022年6月 6日 11:37