トラクタのエンジン音響く

 
IMG_20220420_145559.jpg 播種を終えたこの指とまれの平吹正直さん達は休む間もなく耕起作業開始です。20日はアスク試験田を耕起しました。田んぼは良く乾いています。トラクタのエンジン音があたりに響き渡り、30アールの田んぼは30分ほどで完了しました。
 さて、春耕時に田んぼが良く乾いた年は乾土 効果が大きいと言われています。乾土効果とは、田んぼの乾燥した土が湛水状態になると、乾燥しなかった場合に比べ盛んに微生物が働き、土の中に含まれている有機成分の腐植を分解する結果、アンモニア態窒素の生成量が増加する現象です。
 この効果は、昔から経験的に知られていた現象で、乾土効果によるアンモニア態窒素の生成量は土の窒素供給力の指標としても用いられています。水稲に吸収利用され、生育に好結果をもたらすことや土自体から生成されることから、地力窒素と呼ばれています。ここしばらくは好天が続くとのこと、今年の田んぼは地力窒素の発現が高まる?ことが期待されます。
      月山の雪振り向かず耕せり(吉田鴻司)

2022年4月21日 10:55