酒造好適米「山酒4号(玉苗)」の作柄を語り合う

 

 

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          山酒4号が醸す「極華・九郎左衛門裏雅山流」で乾杯

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15日、酒造好適米「山酒4号(玉苗)」の生産者、かほく酒米研究会が総会を開きました。会には奥山喜男会長ら生産者、研究会を支援する山崎商事、山米商事、そしてアスクが集い、本年の作柄について語り合いました。
 山酒4号(玉苗)は、地元村山農業高校(旧)の生徒らが金紋錦と山田錦を交配育成し、昭和58年に誕生した酒造好適米品種です。本年産は河北町を中心に80トン(10月31日現在の検査数量)の生産量となっています。また、山酒4号(玉苗)の使用蔵は県内6蔵、北海道から佐賀県で10蔵となっています。
 さて、本年産の品質概要(生産者平均)は図に示したように、整粒歩合は73%、ここ数年の60%台から10%以上も高まりました。玄米千粒重は27.3g、2g近く高い値、玄米タンパク含有量は6.9%、0.5%.低い値を示し、中には6.4%というサンプルもありました。品質は久しぶりに「良」、ここ数年の低迷から見事V字回復です。
 その要因は生産者が本品種を長年栽培し、その特性を熟知していることに加え、幼穂形成期~穂孕期の7月中・下旬が多照で経過しモミを大きく形成したこと、出穂後は高温に遭遇せず粒の充実が図られたこと、などと推察されます。
 総会後の懇親会では新藤酒造店「極華・九朗左衛門・裏雅山流(山酒4号100%)」で乾杯、山酒4号が醸す馥郁とした香りを味わい、来年の酒米づくりに意を新たにしました。

2021年12月17日 09:34