本県単収628kg、全国トップに

 

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 2021年度の山形県の水稲作柄概況(9月25日現在)について、東北農政局は10アール当たり予想収量(単収)628kgと発表。全国トップの単収で、過去最高となる見込み。その要因として、全もみ数が平年を上回って確保され、登熟(出穂期から成熟期までのもみの肥大・充実)もおおむね順調に推移したことにある(東北農政局)。
 山形県の単収の推移をみると、2010年代(平23~令2)に600kg台に突入、令和元年には627kg、同2年が622kg、そして本年が628kg(見込み)を記録しています。本県の単収は安定して600kg台に入ったと言ってよいでしょう。高単収の背景には、気象に恵まれた面はありますが、「はえぬき」、「つや姫」、「雪若丸」の短稈で倒伏に強い品種特性と、その特性を生かした米づくり技術にあると推察されます。米価が低迷し、生産者は頭を抱えていますが、豊作は天・地・人の恵み、これからの米作りの励みとし、喜ぼうではありませんか。

2021年10月14日 09:49