田んぼの異常還元(ワキ)に注意報

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アスク試験田、種子田にアオミドロなどの藻類が例年より多く発生

 6月に入って気温が上昇してきました。試験田や種子田の田んぼの水面はアオミドロ(緑藻類)などの藻で覆われてきました。例年より多い発生です。また、表層剥離と呼ばれ、田んぼの表層が膜状になって日中水面に浮上する現象も発生しています。水温、地温が20~30℃になると微生物の活動が活発化して田んぼに鋤きこまれたワラなどの有機物が分解、足を踏み込むとブクブクと気泡が出てくるようになります。土壌が沸いてきたしるしでワキ(還元)と呼んでいます。
 土壌のワキ、表層剥離、藻類の発生は、根の活力低下や生育抑制などの害を与える場合があります。対策は、新しい水に入れ替えることです。県は土壌還元(ワキ)が例年より多く発生していることから、速やかな水の交換、ワキが強い田んぼでは田干しや夜間落水を行い、根の生育、分げつ発生を促進するよう呼び掛けています。

2021年6月 4日 10:27