令3年酒造好適米品種の生育(6月21日)

気象経過図(3.6.20).jpg生育6月20日.jpg
 夏至が一日でも過ぎると、夏を通り越して秋がきたような気持になりますが、イネの生育はこれからが本番です。人の成長に例えれば高校生ほど、身長、体重が急速に増える時期です。試験田の生育状況は次の通りです。
 気象経過:6月中旬の平均気温は平年より1℃高く、日照時間は130% 多く経過。
 生育概況:全品種(雪女神徐く)こみでの対平年比(差)は、草丈107%でやや長く、茎数は98%で並み、葉数は-0.3葉とやや少なめ。葉数が少ないのは、田植え時の苗葉数が平年より0.5葉少なかったことが依然として影響しているためとみられます。以上から、生育は総じては並みとみてよいでしょう。
 目標とする穂数を得る茎数はほぼ確保されていることから、6月25日過ぎには作溝・中干に入ります。そして穂肥施用の時期・量の判断など、生育状況を観察しながらの適期適切な栽培管理がポイントになります。 

2021年6月22日 10:48