"指きりげんまん"酒米品質のさらなる向上へ

P1070536.JPG 酒米生産者指きりげんまんの皆さんと挨拶する指村会長
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 12月12日、JAおいしいもがみ北部酒米研究会”指きりげんまん”(指村貞芳会長)、JA、アスクの20名が一同に集い、本年産の酒米の作柄を振り返り、さらなる品質向上をめざす研修会を開催しました。例年なら山形市のアスクで行うのですが、本年は地元新庄のJA会議室で。
 指きりげんまんは結成して12年目、酒造好適米品種”出羽燦々”、”雪女神”、”出羽の里”、”出羽の里”、”酒未来”を栽培しています。グル-プは切磋琢磨しながら品質向上に取り組み、県酒米コンテストでは知事賞を受賞(令和2年2月)するまでに腕を上げています。また、令和2年11月には最上農業賞章を受章しました。「指きりげんまんは、同市泉田、萩野、昭和地区の農家16人で組織。定期的に会員それぞれの圃場を巡回て生育を確認するほか、酒蔵や他産地で研修を重ねるなど栽培技術の向上、高品質酒米の生産に一丸となって取り組んでいる」が受賞の理由です。
 さて、本年の品質はどうだったでしょうか。その概要が上の表です。5品種とも、整粒歩合は高く、胴割れ粒歩合は低く、玄米タンパク含有量は並みで、品質は総体的には良好でした。反面、玄米千粒重はグラフから読み取れるように、12年間の中で最も小さいことです。玄米の長さ、幅長ともに小さく、その結果として千粒重が小さくなったのです。その要因が、7月記録的な日照不足でもみ殻が小さく形成されたためと考えています。さらには、6月の高温・多照で穂数が多くなり、全モミ数が多い(東北農政局)ことも千粒重が小さくなった要因の一つかもしれません。
 研修終了後は、自分たちが作った酒米が醸す美酒で乾杯をし、米づくり談義に花を咲かせるのですが・・。来年に期待しよう。

2020年12月14日 11:36