記録的な気象の夏
夏から秋へと季節の移ろいを感ずる9月1日の山形です。それにしても今夏は米作りにとって記録的な天気でした。イネが盛んに分げつする6月は観測史上(1890~2020年)2位の気温でした。幼穂が生長する7月、一転して日照時間は少なく経過、そして、出穂し稔る8月、厳しい暑さに見舞われました。
8月の平均気温の推移を観測開始年の1889年から2020年までを示したのが上図です。図によれば、1位が2010年(平22)27.7℃、2位が1985年(昭60)27.4℃、3位が1994年(平6)27.1℃、4位が2012年(平24)と本年で27.0℃です。また、図からは2000年代に入って総体的に上昇傾向にあることも読み取れます。
先ほど公表された水稲の作柄概況によれば、山形は「やや良」ですが、記録的な気象が品質にどう影響するか気になります。刈り取りに入る9月は穏やかな天気であるよう願うばかりです。
2020年9月 1日 11:07