寒風をついて米づくり始まる

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寒風をついて今年の米づくり始まる

 きのう、今日と山形は冬に逆戻りしたかのような天気、”春は名のみの風の寒さや”、早春賦の歌詞を実感します。寒風をついて今年の米づくりがスタートしました。クロ塗です。この指とまれの山口泰弘さん、平吹正直さんのトラクタがエンジン音を響かせています。トラクタに装着したクロ塗機が回転しながら一直線上に土をきれいに塗り付けていきます。
 早春のクロ塗り作業は、米作りには欠かせない作業です。代掻き水や田植え後に田んぼに湛える水の漏れを防ぎます。田んぼに湛えた水は地下にも浸透しますが、クロからの漏水が多いと言われています。
 今冬は記録的な小雪でした。いつもの年なら周囲の里山は残雪に覆われているのですがその風景はなく、月山、朝日連峰の高山の雪解けも早まっているように見えます。”田植え時に水が不足するのでは?”との声を聞かれ始めました。それだけに田んぼの水を保全するクロ塗の役割は大きいものがあります。”備えあれば患いなし”。

 

2020年3月17日 09:49