暑き日を海に入れたり最上川

DSC_0902 - コピー.JPG              稲穂が出揃った庄内平野からの鳥海山
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暑き日を海に入れたり最上川(眺海の森より)  滔滔と日本海に流れ込む最上川

 山形は連日猛暑です。芭蕉と曾良が酒田を訪れたのが6月13日(陽暦7月29日)の最も暑いころです。句会では「涼しさや海に入れたる最上川」と詠んだですが、のちに涼しさやを暑き日をに改め「暑き日を海に入れたり最上川」。きっと、今日のように暑かったのでしょう。
 庄内地方の田んぼは、日照不足が続いた太平洋岸とは対照的に好天気に恵まれ出穂を迎えました。雄大な鳥海山を仰ぎ見ながら出揃った稲穂が微風にそよいでいます。米どころ庄内ならではの真夏の風物詩です。
 ところで芭蕉と曾良は鶴岡・酒田から象潟に向かうのですが、歩む二人の目の当たりには、一面に青々とした庄内平野の稲田が広がっていたと想像されます。この風景を詠んだ句はないのでしょうか?。

2019年8月 5日 11:22