酒米の品質向上に新測定器一役

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GreenSeekerで雪女神など酒造好適米品種のNDVIを測定(アスク試験田)

 アスク試験田では、草丈、茎数、葉数の通常の調査に加え、生育中期からは葉色(SPAD値)の測定をも加え、適正な穂肥診断に活用しています。また、試験田で蓄積したデータの解析によって穂揃期の葉色から玄米タンパク含有量を予測する回帰式を作成するなど、酒米生産の品質向上にも活用しています。
 このたび、生育診断のさらなる向上を図るためアスク試験田に新測定機種を導入しました。携帯型NDVI測定機です(商品名GreenSeekerハンドヘルド作物センサー)。
 山形県農業総合センターは、本器で測定したNDVIと稲体N吸収量には強い関係があると報告(後藤ら)しています。今後、試験田や酒米現地圃場で測定したデータを積み重ね、酒造好適米品種の玄米タンパク含有量の推定などに役立てたいと考えています。
 NDVI(正規化植生指数 Normalized  Difference  Vegetation  Index) :植物の緑葉は赤色等の可視光を吸収し、近赤外領域の波長の光を強く反射する。NDVIは緑葉のこのような性質利用して、リモートセンシングの多バンドデータから、植生の有無、多少、活性度を表す指標 

2019年7月23日 11:34