タネもみ発芽に向け"浸種中"

DSC_0154.JPG くろぬりを終えた田んぼから月山を眺望(天童市郊外にて)
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酒造好適米品種”酒未来”の塩水選作業(山口泰弘さん)  浸漬中のタネもみ

 福島、宮城県では桜が開花したのに、山形は4月に入っても寒い日が続いています。7、8日は最低気温が1℃台まで下がりました。開花宣言はもうすこし先になるようです。 
 この寒い中でこの指とまれの山口泰弘さんは、7日、酒造好適米品種”酒未来”の種子を塩水選しました。密苗育苗に挑戦するため例年より作業を遅らせたとのことです。
 塩水選を終えたタネもみは、大きなポリタンクに入れ浸漬します。”浸種”と呼んでいます。タネもみを水漬けするのはモミに十分な水分を吸水させることにあります。タネもみは風乾重の約15%を吸水したときから胚の活動が始まります。浸漬水温はタネもみが吸水しても温度が低いため発芽できない10~13℃が適温で、浸漬期間は日積算水温で120℃、おおよそ10日間程度です。十分に吸水したタネもみの胚芽は新しい芽生えの活動の準備が整えられます。
 浸漬を終えると芽だし(催芽)をし、桜花爛漫を迎える頃一斉にタネまきが始まります。

2019年4月 8日 10:01