インドハリアナ州のあぜ道から(21)

DSC_1406 - コピー.JPGウッタラ-カンド州の州都デヘラドゥ-ンから車で1時間ほど、棚田が広がる
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 ハリアナ州の冬作のショックを受けながら、次の試作地デヘラドゥ-ンへ向かう。カイタルから車で北へ5時間ほど、デヘラドゥ-ンはウッタラ-カンド州の州都で人口60万という。州都から車で1時間、山間部の樹林を抜けると、そこには一面の棚田が広がる。
 「はえぬき」の試作田は生産者の家の真ん前の棚田を見下ろすところにあった。黄金色に熟れた穂が小雨に濡れている。ほこりが舞うカイタルの田んぼの様相とはだいぶ異なる。
 田んぼに入り、稲株を握ると、丈は60cm、穂数は10本ほど、首いもち病が若干みられるが熟色は良好だ。集まった村人に山形流の稲刈りを披露。これならば冬作は可能か。
 安心するのは早い。天水栽培のため、乾季の冬は山から棚田に水は注がれることはない。「試作ということで、代掻きや田植えの水3000リットルを荷車で運んだ。また、苗づくりは霜で失敗した。田植えした苗は、サットパル氏がカイタルでトレーで育苗したものだ」、とは生産者の声。一難去ってまた一難である。
 

2018年7月18日 11:05