インドハリアナ州のあぜ道から(19)

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熱風被害を受けたK2圃場  下葉が赤枯れ症状のK1圃場(左の作物はとうもろこし)
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生産者から感想を聞く。 「はえぬき」の栽培法を講義する田中農産研究所所長

 1月には見渡す限り広大な麦畑であったところにK2圃場があった。田んぼを遮るものはなにもない。風上側は、ワラ色に枯れ上がり、穂は出すくみの状態、熱風害だ。風下側は辛うじて収穫を望めるだろう。そしてK1圃場、隣接のとうもろこしは生育旺盛なのとは対照的に、「はえぬき」の下葉は赤枯れし、ここは収穫皆無に近い。
田植の遅れや熱風に遭遇したとしても、これほどの生育不良、登熟不良になったのはなぜだろう。急遽、生産者の皆さんに集まってもらい、「はえぬき」を栽培した感想を聞いた。田中所長のメモによれば
① 1月は低温のため育苗は不可、2月からは可能。
② 本田管理は、田植え後の湛水、熱風時の灌水などバスマテイ稲と同じである。
③ 生育不良の要因には塩害もある。
塩害?、パンジャーブ州、ハリアナ州では半乾燥地帯のため塩害が問題となっているという資料を読んではいたが、生産者から初めて聞いたことはショックであった。

 

2018年7月 6日 14:26