つや姫・雪若丸・はえぬき、"いい湯だな"

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温泉につかるタネもみ  芽出しを終えたタネもみを引き上げる
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水温は32℃  麻袋には生産者の住所・氏名・品種名 芽だしを終えたタネもみを持ち帰る

 山形のブランド米”つや姫”、”雪若丸”、”はえぬき”が、今年もおいしい米になろう、と誓い合うかのように温泉につかっています。その温泉は、鶴岡市郊外の湯田川温泉、ここでは、温泉のお湯を使った稲の芽出し作業が150年以上も前からおこなわれています。
 作業は、温泉宿から流れ出る32~35℃の廃湯を引き込んだ水路に麻袋に詰めたタネもみを12時間浸します。続けて、水路に板を敷いて袋を上に載せ、むしろを掛けて12時間蒸して完了。発芽の均一さと、機械による発芽より手間がかからないことが好評で、庄内地方の農家からつや姫、はえぬき、など230トンものタネもみが持ち込まれるとのことです。
 お湯から上がったタネもみには基部の堅いもみ殻を突き破って、白い幼芽が1mmくらいあらわれています。”ハトムネ”と農家は呼んでいます。真っ白な小さい芽一粒一粒を育む湯田川温泉のお湯もまた庄内のブランド米づくりに一役買っているのです。

2017年4月10日 10:06