残暑が続く、"品質への影響は?"

 7日は二十四節気の一つ”白露”、夜に大気が冷え込み、草葉に露が着く頃とされていますが山形は残暑が厳しい。昨日も強い日差しが照り付け、最高気温は33℃、7日連続の真夏日でした。
 9月の暑さで思い出されるのが、平成22年産米の品質低下です。同じく24年産も1等米比率が低下しました。下のグラフに示したように、9月上旬の気温が高い年は一等米比率が低いという傾向がみられます。とくに、24℃以上ではその関係が強いこともわかります。
 9月に入ると、山形の大方の品種は登熟後半で、ラストスパートを迎え玄米の背側、基部側にでんぷんが集積します。気温が高すぎるとその集積が停滞し、その部分が白く濁る玄米が発生します。白未熟粒と呼んでいます。また、玄米の溝が深くなり充実不良にもなります。白未熟粒発生へのこれといった対策がないだけに、気温が下がるのを願うばかりです。
 今日からは平年並みで経過すると予報されています。品質が低下するのでは?、という懸念が杞憂に終わればよいのですが。
平均気温と一等米比率.jpg 白未熟.jpg

2016年9月 7日 13:05