酒米の里金山"出羽燦々"の成育状況(1)

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奥羽山系の山々には雲が低く垂れこめる(7月5日金山にて)  鯉が泳ぐ大堰の水は田んぼを潤す
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                             酒米研究会松澤信矢会長の田んぼにて


 西日本・東日本では連日猛暑に見舞われているようですが、昨日の山形は最高気温で21.1℃、酒米の里金山でも21.9℃、涼しい一日でした。奥羽山系の山々には、雲が低くたれこめ、田んぼを吹き渡る風に冷たさを感じるほどでした。ヤマセです。梅雨時にオホーツク海気団より吹く冷たい湿った北東風を山背と呼んでいますが、イネの冷害はこのヤマセが連日吹走することで発生します。
 7月に入ってから酒米の里金山は梅雨空が続いていますが、酒造好適米「出羽燦々」の7月5日現在の成育状況は草丈、葉色ともに並み、茎数やや少なめとなっています。葉数は10.5葉、2~3日は進んでいると見込まれます。
 成育は、今が茎の数が最高に到達する”最高分げつ期”です。ほとんどの田んぼは作溝を終え、中干しに入っています。そして中干しが終わると穂肥、これからが高品質をめざす酒米作りの本番を迎えます。

2016年7月 6日 14:17