五風十雨の天気が続きますように
５月の気象経過 平吹正直さんの直播の苗立ちは良好
上の気象図にみられるように、山形の5月下旬の気温（黑の折れ線）は平年より3～4℃高く経過しました。この高気温は田植えした苗の活着には最高のプレゼント、のみならず、タネもみを直接播く直播にも好影響を与えています。この指とまれの平吹正直さんが挑戦している直播は、近年にない良好な苗立ちを確保、田植えをしたようにも見えます。
ところが、6月の暦をめくった時から天気は一転、2日連続して田んぼには冷たい強い風が吹き渡っています。水面は波立ち、根付いたばかりの小さなイネは懸命に耐えています。それでも水の中で育つイネは強い、アスク試験田の酒米は5枚目の葉の付け根からは６枚目の葉が抽出してきました。これからイネの成育は６月いっぱい分げつといって、1本の親茎から次々と子茎が生まれ、5～6本ほど植えた1株には20～30本もの茎が発生します。
冷たかった天気は明日から回復に向かうとの予報、五風十雨の穏やかな天気が続きますように。
2016年6月 2日 14:41
