インド西ベンガルのあぜ道から(19)

 インド東部シリグリで象が大暴れ、とテレビが報道していますが、シリグリ郊外の田んぼを昨年の4、8月に訪れています。あの雑踏の町になんで象が迷い込んできたのでしょうか。
 さて、1月15日、KOLKATAから西へ150kmほど、MIDNAPORE Goaltoreへと車を走らせました。ここでは(7)で紹介しています農業試験場が現地で日本イネの栽培を指導しています。案内されたのは、①通常、灌水は地下水に依っていますが汲み上げの電気代節減のため、夜間灌水、昼間止水している苗代と、②常時灌水している苗代です。①は床土は硬く締まり、苗の生育は2.0葉、苗丈は10cmで貧弱でした。これでは苗取りも大変です。節水による苗づくりは無理なようです。苗づくりの失敗を防ぐため、タネ播きは12月21日から1月3日に3回にわけて行っていました。田植えは、一株2本植え、24×16cmの栽植密度で行うとのこと。農業試験場が指導しているので成果を期待しています。
 苗代の周囲には一面にジャガイモ畑が広がっています。とくに、試験場のタネイモ畑は見事なほどきれいに管理されていました。ジャガイモの成育は、山形では6月中頃でしょうか。
 乾ききった田んぼを歩き回っても、日差しは強いものの、空気は乾燥し爽やかです。村の娘さんたちと一緒にポーズ。いまごろは田植えをしているでしょうか。澄み切った大きな目が印象的でした。
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夜間灌水、昼間止水の苗成育 常時灌水の苗成育
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タネイモ圃場   案内してくれた試験場研究員と農家の皆さん
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娘たんたちの澄み切った大きな目が印象的でした

2016年2月12日 11:00