指切りげんまん来社、作柄を振り返る

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ゆびきりげんまん来社、今年の酒米づくりの作柄を語り合う
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 12月半ばになるのに県内は春先のような陽気が続いています。暖冬で、県内の各スキー場は雪不足で頭を抱えているとのことです。JA新庄もがみの酒米研究会”指切りげんまん”も例年なら除雪作業に追われるのですが、今のところは余裕があるとのことでメンバーとJA関係者13名が12日アスクに集いました。今年の酒米づくりを振り返り、さらなる品質向上をめざす、そして、酒米を巡る情報を得るためです。
 ”指切りげんまん”は結成して7年目、指村貞芳会長の下に、酒造好適米「出羽燦々」、「美山錦」の栽培に取り組んでいる40代の担い手達です。本年産「出羽燦々」の品質概況(グループ11名の総平均値)は次の通りでした。
  玄米千粒重:26.7g      整粒歩合:73.3%
  胴割粒歩合:7.0%      心白率  :13.2%
  玄米タンパク質含有率:7.3%
 これらの平均値をこれまでの生産年と比較すると、上のグラフに示したように、玄米タンパク質含有率は年々低下し、整粒歩合は上昇傾向にあることがわかります。その半面、胴割れ粒歩合は7%と前年産同様にやや高めでした。この要因には、新庄特有の気象、刈り取り期に霧の日が多いこともありますが、乾燥方法など人為的なものもあります。毎年安定して低いメンバーの刈り取り、乾燥方法などを参考にし、数%まで下げることを確認しあいました。
 グループの面々が、さらなる品質向上をめざして自らの課題を見出し、その対応に取り組む姿勢をアスクは今後とも支援する、美酒を酌み交わしながら、絆を深めた検討会の一日でした。
 

2015年12月14日 09:56