出羽燦々、品質は上々

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霧が晴れた酒米の里金山、鳥海山の雄姿を見る
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検査に目を光らせる笹原さん   検査済みの袋に1等の判を押す   特等出羽燦々

 今日(10月8日)は二十四節気のひとつ寒露、朝晩の肌寒さに秋の深まりを一層感じます。
     白鷺の畦につくばう寒露かな(宮下翠羽)
 さて、酒米の里金山、昨日は最低気温5℃まで下がりました。暦どおり冷え込んだ晩秋の里、朝方は濃い霧にすっぽり包まれますが、霧が晴れ、澄み切った空に雄大な鳥海山がその姿を表します。見慣れた光景ですが、訪れる度に心が清々しくなります。
 金山の稲刈りはほぼ終わりに近く、JAの倉庫には酒造好適米”出羽燦々”、”美山錦”が天井までうず高く積まれています。連日の米検査に目を光らせるベテラン検査員の笹原さんによれば「本年産の出羽燦々は、シンパクの入りは小さいものの、粒は張りが良く充実し品質は上々」とのこと。
 ここに集荷された酒造好適米は、生産者別にサンプルを取り、アスクが千粒重・整粒歩合・心白率・タンパク質含有率などの品質調査をします。そのデータをとりまとめた資料は、60数名の研究会会員一人ひとりに配布され、より高品質な酒米づくりに役立つようにしています。この地道な取り組みは平成17年から続けられ、10年間のデータはパソコンに蓄積されています。
 すっかり顔なじみになった生産者の笑顔を思い浮かべながらの品質調査が始まります。

2015年10月 8日 11:05