アスク試験田の酒米収量・品質について

DSC_1226 - コピー.JPG DSC_1219.JPG
晩秋の棚田(蔵王駒鳴 ざおうこまなかせ 山形市)
試験田収量.jpg 試験田品質.jpg
 二十四節気「霜降」に入り、吹く風の冷たさに冬近しを感じます。
 さて、アスク試験田での酒造好適米7品種の成育経過は、本ブログで報告しています。今回は、収量と品質の概要を紹介しましょう。
 品種別の収量・品質を平年値(平成18~26年の平均値)と比較したのが上の表と右の棒グラフです。7品種の総平均値で本年と平年を比較すると(括弧内は対平年比・差)
 収量:57.7kg/アール(100%)
 玄米千粒重:25.2g(98%)
 整粒歩合:73.3%(+2.5%)
 心白粒歩合:28.7%(+2.5%)
 玄米タンパク含有率:7.5%(+0.4%)
となっています。
 以上の結果ら、試験田における7品種の収量は総じて並み、品質はいずれの品種も整粒歩合は高いものの玄米千粒重は小さめ、タンパクは高めとなっています。2.1mmの篩目で選別した結果でも、早生品種で4.8%、中生で1.2%低いという結果が得られています。なお、詳細な調査はこれからですが、本年産の特徴である8月中旬以降の日照不足に焦点を当て品質との関係を解析し、来年の酒米づくりに役立てたいと考えています。





   

2015年10月26日 09:45