インド西ベンガルのあぜ道から(14)

DSC_0746.JPG 現地の農家から最初に案内された田んぼはカラカラに乾いた砂地、早々に諦め次の場所へと向かいました。Pakhinagaから Tista河沿いに車で下ること30分ほど、メモにはエノ北とは書いていますが地名は定かではありません。
 ここは先の場所とは違い青々とした水田が広がっています。葉色にムラがありますが成育は分げつ盛期ころでしょうか。田んぼは区画整理はされておらず、水路らしきものは見当たりません。水は田植えから溜めっぱなし、肥料は高価なので施用しない、収量はモミで2~3トン/haとのことでした。
 田んぼに足を踏み入れると、長靴が埋まるほど深い。中からはガスらしきものがプクプクと泡立ち、いままで経験したことのない泥の臭い。この田んぼでは”おんば日傘”で育てられている日本稲はたちまち根腐れを起こすでしょう。栽培は無理と思い迷ったのが運の尽き、長靴が泥に食い込み容易に進めない。足だけが靴からスッポリ抜け、俯せにのめる体勢を辛うじてこらえてセーフ。インドの田んぼで危うく全身泥まみれになるところでした。日ごろアスク試験田を歩いている賜物と自画自賛。
 それにしても汚れたズボンの泥臭いこと。帰国後、洗濯屋さんに駆け付けたことは言うまでもありません。 コケたせいでもありませんが、ここも諦めて翌日第3の場所へ。
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コケル寸前   手助けするインドの農家の優しさに感激

ハオウニング 

 

2015年9月25日 13:11