第7回雄町サミット"生産者・蔵元が一堂に

 全国で数多ある酒米の中で、もっとも年齢を積み重ねながらも、多くの蔵元や愛飲家に支持され続けているのが酒造好適米”雄町”と言って過言ではありません。その誕生は慶應2年(1866)まで遡り、岡山県を主産地に作られてきました。
 雄町は、粒が大きい、心白が大きい、タンパクが少ないなど、酒米特性は優れています。反面、生産者にとってはこれほど作りにくい品種はないでしょう。背丈は160cmにも伸びるからです。このため、雄町の生産者は減り続けました。このままでは雄町は絶えてしまう。危機感を持った岡山県、JA岡山、(株)アスクなどの関係者が呼びかけて立ちあがったのが雄町サミットです。今回で第7回、7月30日、東京椿山荘で開催されました。
 サミットは生産者、蔵元の励みになっています。生産(検査)数量は平成24年産が1538トン、25年産が1700トン、26年産が2312トンと年々増加しています。また、サミットに出品された銘酒は第6回の139点を上回る166点でした。
 江戸時代末期に誕生した雄町、田んぼと蔵で作り、造られて150年、今なお輝きを失わない老兵にあらためて敬意を表したサミットの夕べでした。
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2015年8月 3日 12:14