アスク試験田、出穂早まる

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アスク試験田の酒造好適米品種の出穂状況(7月29日)
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 梅雨明け後、連日蒸し暑い日が続いています。5月中旬の田植え以降から7月第5半旬までの平均気温(グラフ赤線)は、平年をかなり上回って経過しました。この高い気温によって、アスク試験田の酒造好適米品種の出穂期は早生、中生とも平年より5~6日早まりました。類似年の平成25年よりも1日ほど早く、試験田を開設して10年、もっとも早い出穂期です。
 出穂期が早まると、8月の猛暑に遭遇する期間もそれだけ長くなります。品質への影響が懸念されます。出穂が早まった25年産の酒米、品質が低下し、杜氏さん達は一様に”今年の米は硬くとけにくい”、と言っていました。また、出穂後10日間の平均最高気温が30℃以上になると、胴割れしやすい粒が多く発生するとも言われています。いずれにしても、品質には要注意です。
 この指とまれグループの羽州誉、龍の落とし子の穂は出そろい、酒未来、山酒4号(玉苗)も出穂を迎えています。暑さ対策としてのかけ流しなどの水管理が大切になります。

2015年7月29日 11:21