夏空の酒米の里に"緑と白"が映えて

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 梅雨の晴れ間、澄み切った夏空に酒米の里金山は輝いて見えます。稲の緑が一面に目映いほど広がっています。一歩町中に入ると、清流を楽しむかのように鯉が泳ぎ回り、堰から田んぼに注ぎ込む水は酒米を育みます。切妻屋根と白壁の家並みが夏の青空に凛と映えています。酒米の里ならではの原風景です。明治11年、イギリスの作家イザベラ・バードが金山を訪れたのが7月、彼女もまたこのような風景を目にしたのでしょうか。
 JA金山酒米研究会が汗する酒造好適米”出羽燦々”の成育は、田植え後の好天に恵まれたこともあり、草丈はやや長め、茎数はやや多、葉色は並みとなっています。例年発生する”いもち病”の病斑はみられませんでした。順調な成育ぶりです。
 田んぼに入ると水に溶けた白い粒粒を目にしました。研究会の酒米づくりの特徴であるスーパーケイサンです。この時期、ケイサンを補給してやることで、出穂後の稲の成育を健康にし、稔りを良好にします。2~3日中には動力散布機を背負い、穂肥の施用が一斉に始まるでしょう。そして、7月21~23日にかけてはJGAPの内部審査です。
 暑さが増すとともに、研究会の酒米づくりもまた熱くなります。今年も出来秋が期待できそうです。
 

2015年7月10日 14:15