アスク試験田の成育状況 2(6月20日)

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 明日は夏至というのに山形はまだ梅雨入り宣言されてはいません。でも、今日の天気は雨模様、すっきりしない天気です。
 試験田の6月20日現在の成育は、草丈は平年比105%、茎数109%、そして葉数は0.3枚多く、平年をやや上回る状況です。6月中旬の気温・日照とも平年並みで推移したことから、成育経過も落ち着いてきたというところでしょうか。
 当面の対策のポイントは作溝・中干しの作業を遅れずにやることです。試験田の茎数はすでに400本/㎡(6月20日)です。穂数は平年なら400本/㎡ですから、いま生まれている茎が全て穂になると仮定すると、計算上は茎の数はもう十分ということになります。
 これまで湛水していた田んぼの水を一時落とし、溝を掘り、田んぼを干す、作溝・中干しという作業は、無効分げつの抑制、根の健全な成育を促し、ひいては、出穂後の登熟向上、倒伏の軽減、秋作業を容易にするなど、一挙何得にもなる優れものなのです。とくに、”大粒の米”をつくる酒米づくりには欠くことのできない基本技術です。

2015年6月20日 12:27