アスク試験田の成育状況 1(6月10日)

気象図(6月10日用).jpg成育(6月10日).jpgDSC_0416.JPG

 山形の本年5月の気象は、気温、日照時間ともに山形気象台が観測を開始以降高い方から1位を記録しました。この天気、6月に入りようやく平年並みで経過し、久しぶりにまとまった雨にも恵まれました。昨日、今日は梅雨入りを忘れたかのような爽やかな空が広がっています。
 さて、5月15日に社員が田植えしたアスク試験田、6月10日現在の成育は上の表のとおりです。草丈、茎数、葉数ともに平年を上回っています。とくに、茎数、葉数の増加が目立ちます。これは、田植え後の高温・多照によって、田植え後の根つき(活着)が障害を受けることなく順調に進んだためです。成育は、平年より3日ほど早まっているとみられます。
 この成育状況から、当面の対策のポイントは、遅れずに早めの中干し(水を一時落とし、田んぼを乾かす)をすることです。今年は田んぼが乾いたことから乾土効果(田んぼが代掻き前に乾燥すると、栽培期間中に土から供給される窒素量が増加する)が大きいと見込まれていることや、成育も3日ほど進んでいるからです。
 試験田では、成育調査を10日ごとに行い、翌日にはその結果と当面の対策などを酒造好適米の作柄情報として本ブログから流します。ご活用ください。
 

2015年6月11日 11:58