田んぼに直にタネをまく
山形市郊外の田植えはこれから最盛期を迎えますが、一足早く、5月13日、この指とまれの平吹正直さんが90アールの田んぼに「はえぬき」のタネをまきました。直播(ちょくはん、じかまき)と呼ばれ、鉄粉でコーティングしたタネを代掻きした田んぼにすじ条に播きます。鉄コーティング湛水直播栽培という方式です。
8条の田植え機にアタッチした播種装置、タネ播きと同時に肥料、除草剤をも同時に施用します。ワンオペレーターで30アールの田んぼのタネ播きはわずか15分ほどで終了。その後は、田面に軽くヒビが入る頃(5日間ほど)に灌水します。
タネを鉄粉でコーティングするのは、タネを重くして表面にまいても水に浮いたりせず出芽率が高まること、スズメなどの鳥害を軽くすること、資材費が安いことなどのメリットがあるためです。
今後、規模の拡大や園芸作物の導入などによる経営強化を進めるには、現在のような育苗・田植方式では限界があります。直播方式によって活路を見出そう、平吹さん達の新たな挑戦が始まっています。
ワンオペレータで播種・施肥・除草剤散布、30アール15分で終了
鉄粉でコーティングしたタネ
2015年5月14日 13:39