啓蟄、米づくりも目覚める

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啓蟄、試験田は土が見え始めてきました。種子の準備に追われています。

 未明に枕元に射しこむ月の光、満月が煌煌と輝いているではありませんか。李白が詠んだ
  床前(しょうぜん)月光を看る    疑うらくは是れ地上の霜かと
  頭を挙げて山月を望み       頭を低(た)れては故郷を思う
の五言絶句が頭を過りましたが、風流心の無い凡人は再びグッスリ。今年もっとも小さく見えた満月とも知らずに。
 さて、今日は二十四節気の一つ啓蟄、春先の暖かさに誘われて虫などが土中から這い出る意味と、広辞苑にはあります。啓蟄に合わせたかのように、山形は青空が広がっています。アスク試験田も春の装い、米を育む黒々した逞しい土が姿を現わし始めました。
 田んぼの雪解けとともに米づくりがスタートします。種子の準備、傷んだハウスの修理、クロ塗などなど、いつもの作業が待ち構えています。啓蟄は、虫だけではなく人様も、冬の間鈍った体に気合を入れる日でもあるようです。

 

2015年3月 6日 10:27