寒空に響く「カッカツカー」

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 2月11日、山形の朝は-4.3℃まで冷え込みました。この寒空の下で、上山市温泉街には「カッカッカー」の奇声が響き渡りました。ワラで編んだ蓑を頭からスッポリかぶり、わらじを履いた「加勢鳥」達が温泉街の雪道を飛び上がりながら練り歩きます。沿道の市民らは、加勢鳥に容赦なく手桶から冷水を浴びせ、商売繁盛や五穀豊穣を願います。
 加勢鳥の奇習は1620年代の寛永年間に始まったとされる上山市の旧正月の民俗行事で、その語源は「稼ぎ鳥」、「火勢鳥」とも言われています。
 加勢鳥には地元の他に、東京や佐賀、米国人女性が加わるなど、一時は途絶えたとされる行事は、今、山形の風物詩として盛り上がりを見せています。

2015年2月12日 10:29