大吟醸酒に、新品種「山形酒104号」

DSC_0193.JPG 「米の山形酒の国」に大吟醸酒に適した新品種「山形酒104号」が誕生しました。品種名は本年度中に決まるとのこと。「山形酒104号」は、山形県農業総合研究センター水田農業試験場が「出羽の里」を母に、「蔵の華」を父として平成13年に交配、10数年の歳月をかけて育ててきたものです。
 酒米の里づくりフォーラム(2月19日)で、県工業技術センター工藤晋平氏が講演、「日本を代表する酒造好適米へ~山形酒104号の挑戦~」の内容を抜粋すると、
① 玄米は出羽燦々と比べ、千粒重は1gほど重く、心白は中心部に小さく入り、玄米粗タンパク含有率は低く、酒米特性の三拍子を備えている。この特性から、原料米を精米歩合50%以下に搗精する大吟醸酒用に適する。
② 試験醸造による生成酒は、「山田錦」と比較しても遜色のない「きれいな酒質」との評価。
 「きれいな酒質」とは、専門用語では「口に含んだ時に、なめらかで、適度なごく味を感じる酒質」を言うとあります。「山形酒104号」が醸す高級酒が、県内はもとより、日本、いやいや世界の垂涎の的になるか、愛飲家の楽しみが一つ増えました。
DSC_0171.JPG P1020629.JPG 山形酒104号.jpg
 講演する工藤晋平氏  杜氏さん達が山形酒104号を視察  山形酒104号の玄米(左

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2015年2月26日 10:13